2025年業界動向レポート
調査とは特定のモーメントの状況を映し出すものであるが、今年のATAの調査はそのことを強く意識させる結果となった。毎年実施している業界動向調査だが、今年は2月下旬から3月上旬、すなわち、政府が提案する関税ルールも他の方針も日々変更されていた時期がそのタイミングとなった。この混乱が生み出した不確実性は、調査の回答者が示した懸念やコメントにも明確に反映されていた。ビジネスに影響する問題として「関税/適用除外」を挙げた回答者は、3分の1を超えていた。
調査では毎回、21の異なるトピックについて意見を尋ねている。上位となる懸念事項は毎年ほぼ変わらないため、そこに変化があれば当然目立つことになる。そして今年は、関税が上位6つの懸念に新たにランクインした。
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写真 (左から): Dreamstime.com/ © Dechev; Dreamstime.com/ © Jhernan124; Bryan Ormond/NC State; Dreamstime.com/ © Anna Shalamova; Ross Horton; Signature Canvasmakers; AFFOA
イベント用ファブリック構造物の最新事例
新たな発想によるパフォーマンススペースやサーカステントから、屋外コンサート用のポータブルソーラーパネルや巨大インフレータブルまで、イベントの添え物ではなく主役のような存在感を持つファブリック構造物のケーススタディを紹介する。
ニューヨーク州ブルックリンに本拠を置くPvillion社は、太陽電池とファブリックを融合させることで、発電能力を持つシェルターを構築している。同社のCEO・共同創業者であるコリン・トゥーヘイは、「現在、当社が特に力を入れているのは、防衛、人道支援イベント、音楽、映画などに使用できる仮設の遠征用テントシステムだ」と語っている。続きを読む
Image: Carpas Y Lonas El Carrusel/Circus Arts Conservatory
屋外時間の価値を高めるカバナの魅力
シェード企業によると、リゾート施設、アパートメント、複合コンドミニアム、ウォーターパーク、カントリークラブなど屋外プールを備える自社物件を際立たせたいと考えるビジネスオーナーの間で、カバナ構造の市場が活発化しているという。頑丈でありながらエレガントな憩いの空間となるカバナは、利用者や居住者がカスタマイズできるプライバシーを提供する。続きを読む
Image: SummerSpace®/Nuimage Outdoors
倉庫の安全性および効率性とOSHA
多くの倉庫関係者が、米国労働安全衛生庁(OSHA)を、罰金を科しにやって来る厄介な敵だとみなしている。確かにOSHAは執行権限を持つ機関だが、一方で、予防的なアウトリーチプログラムも設けている。
筆者の顧客の多くも、予防に携わるOSHA関係者を招待し、施設の検査を依頼している。プログラムでは、検査官が企業への提言を行うほか、遵守までの期限を設けることで改善を促している。そして筆者の知る範囲では、どの顧客もこの検査を後悔していない。続きを読む
Image: Dreamstime.com/ © Tatyana Khanko
6月号の紹介
バイオメディカルテキスタイルの最新研究から:ノースカロライナ州立大のウィルソン・カレッジ・オブ・テキスタイルズにおける3つの研究プロジェクトに迫る。
成功する施設移転のヒント:テキスタイル業界のプロフェッショナル達による、施設・職場の移転についてのアドバイス。
国際写真コンペの優秀プロジェクト:600~2,300平方メートルの張力構造物カテゴリーでの2024年のコンペ受賞プロジェクトを紹介する。
プール用の大型シェード:プールサイドではなく、プール上を広く覆ったシェードの事例。
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