テキスタイルにおける化学品と機能性
化学品の使用には複雑な側面があるが、業界がこれに対処するためのさまざまな新たなツールも存在している。
by Seshadri Ramkumar, Ph.D.
繊維用化学品と特殊製法は、世界のテキスタイル市場の重要なセグメントである。マーケッツ・アンド・マーケッツによると、テキスタイルコーティング市場のシェアは約4.5億ドルに達しているが、この状況でも化学品は、その本来の性質や認識されている環境およびヒトへの健康リスクが理由で、精査や規制の対象となっている。続きを読む
スイスの研究機関Empaは、環境に優しいシロキサンを微粒子化して雲状にし、テキスタイルのファイバーをナノメートルの精度でコーティングできるプラズマシステムを開発した。 Photo: Empa.
繊維統合型電子部品用の弾性インク
テキスタイルへの導電性プリントは、電子機能を持つ機能性繊維、すなわち「スマートテキスタイル」を支える要素だ。伸張時や圧力が加わったり曲げられたりしても恒久的に導電性を確保するには、導電性インクとバインダーがしっかりとマッチしている必要がある。そして現在、ドイツのDITFが、こうした要求を満たす新たなインク配合に取り組んでいる。
海水中で分解する新たなプラスチック
日本の理化学研究所(理研)が、日常の使用では安定しているが塩水中では速やかに分解する新たなタイプのプラスチックを発表した。分解後は安全な化合物だけが残り、マイクロプラスチックを形成しない。続きを読む
握り方を調整するスマートな義手
ジョンズ・ホプキンス大学の工学者チームが新たに開発した先駆的な義手は、ぬいぐるみや水筒などの日常的なものを人間のように握ることができ、握ったものの損傷や誤った取り扱いが起きないように、対象に合わせて握り方を注意深く調整する。続きを読む
新開発のハイブリッドロボットハンドは、ソフトなパーツと硬いパーツを組み合わせ、接触検知技術を活用することで、正確かつ柔軟に物を取り扱うことができる。 Photo: Sriramana Sankar/Johns Hopkins University.
ホーヘンシュタインが、GTSの株式を取得
ドイツの試験・研究機関であるホーヘンシュタインがこのたび、グローバル・テキスタイル・スキーム(GTS)社の株式を取得した。このGTSイニシアティブが目指すのは、テキスタイルおよびアパレル業界における構造化された製品データの取り扱いのための国際標準を生み出すことだ。ホーヘンシュタインは、サプライチェーンに沿ったデータのやり取りの調整と自動化に関して、GTSをサポートする予定である。続きを読む
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