ウィックドレーンを用いた地盤改良における建設上の考慮事項
カナダのオンタリオ州にあるレイニー・リバー鉱山では、大規模な鉱山廃棄物のストックパイルの建設が必要になった。同鉱山の岩石ストックパイルの基礎には、厚さ最大40m、低~高可塑性で、鏡肌を伴い軽度に過圧密である粘土鉱床がある。このストックパイルで、6年間で合計40m以上になると見込まれる最終的な高さに対応するための、基礎地盤の改良が求められた。工事では、ストックパイルのローディングによる過度の間隙水圧の消散を加速させるため、加工済みのバーチカルドレーン(ウィックドレーン)が用いられ、その結果、基礎粘土の強度増進率も向上した。2019年と2020年の2度の工事期間で、約260万リニアメートルに及ぶウィックドレーンが、77.2万平方メートルのエリアに設置された。これらのウィックドレーンは、138~203m幅にわたって、ストックパイルの周囲の斜面および頂部の下に配置された。Read more
IGSが新たなリーダーを選出
国際ジオシンセティックス学会(IGS)北米支部が、IGSの新プレジデントにサム・アレン氏を、そしてバイスプレジデントに南アフリカからは初となるエドアルド・ザンノニ氏を選出した。この2人さらに8名の新たに選出された評議会メンバーの任期は9月にスタートし、2026年まで継続する。
Q&A
GMAテクライン
ジオシンセティッククレイライナーの継ぎ目処理に関連した含浸について
GMAテクラインでの質問:「含浸」という語は、ジオシンセティッククレイライナー(GCL)に関して用いられる場合、多少の混乱を招く。含浸には2つのタイプがある。すなわち、(1) エッジ部分の含浸、そして (2) GCLの不織布部分(キャップ層)での完全な含浸である。メーカーがこれをどのように行っているかを知りたい。
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5回シリーズ:適合性確認のための性能試験 ― 第2回 耐紫外線試験
屋外耐候性試験は、日光にさらされる材料の耐久可能期間を判断する目的で実施される。ポリマーは屋外で曝露された状態が続くと、少しずつ劣化し、化学的特性や力学的特性を失い始める。耐薬品性試験と同様に、UV曝露および耐UV性能試験の結果は、適切な材料を選ぶ際に重要な要素となりうる。Read more
8/9月号の紹介
ウィックドレーンを用いた地盤改良における建設上の考慮事項:大規模な鉱山廃棄物ストックパイル建設におけるウィックドレインの貢献事例について。グリーンルーフにおけるジオシンセティックスの活用:グリーンルーフカバーの3つのタイプ、知っておきたいメンテナンスの種類、そしてグリーンルーフがもたらす環境面での利点を解説する。ジオグリッドを用いた丘陵斜面での補強土壁建設:ホンジュラスで最も重要な道路のひとつの拡張のため、ジオグリッドを取り入れたMSE壁を丘の斜面に施工したプロジェクトについて解説する。Read more
プレスト・ジオシステムズ社が、GEOWEB擁壁システム用のATRAウォールキーを発売
DFI(深基礎協会)が、2022年ディスティングイッシュト・サービス・アワードの受賞者を発表
米国土木学会(ASCE)の新プレジデントが決定
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