循環型経済と繊維業界
今日のテキスタイル業界におけるサステナブルな慣行の促進要因について考える。
by Marie O'Mahony
テキスタイル業界におけるサステナビリティは、これまで確かな成長と進化の道筋をたどってきたが、現在繊維材料セクター全体でサステナビリティを促進しているのは、循環性の理念である。ここで完全な循環性達成の鍵となるのが、バリューチェーンだ。一部の業界では目標達成への明確なルートが定まっているが、アドバンステキスタイル、スマートテキスタイル、産業用テキスタイルの各セクターでは、事情はそれほど単純ではない。 Read more
画像のミリケン社の製品のように、アドバンステキスタイルや産業用テキスタイルは非常に多彩である。このきわめて広範な業界において、企業はサステナビリティ実現のアジェンダを設ける際に各種の困難に直面する。Photo: Marie O'Mahony
生分解する新たなビニールの選択肢
フィル・ドゥー・テキスタイルズ社は、2016年から販売するコレクション「ビニールライフ」の新世代の生地として、オトラテックスを再設計したことを明らかにした。フタル酸フリーのオトラテックスには酵素が含まれており、この酵素は埋立処分場内の微生物と反応することで、分解のための触媒として機能する。 Read more
3Dニット技術による縫い目のないシートカバーをフォードが導入
ミシガン州のフォード・モーター社では、顧客が自らシートカバーをデザインし各自の個性を加えられるようにするアイディアの実現を目指しており、3Dフラットニッティング技術をその手段として位置付けている。欧州フォードはすでに、この技術を用いた縫い目のないシートカバーを生産しており、これによって無駄を減らし、生産時間を短縮化すると同時に、デザインの選択肢を広げている。Read more
ヴォルバック社が堆肥化できるTシャツを開発
ハイテク衣料のスタートアップ企業であるヴォルバック社から新登場したTシャツは、木材パルプと藻類を原料としており、廃棄すると土壌またはコンポスター内で3ヵ月以内に分解する。木材はチップ化とパルプ化を経て繊維になり、この繊維から作った糸で生地を生産する。 Read more
Photo:Vollebak.
より安全な化学物質の使用のため、リーバイ・ストラウスがホーヘンシュタインと提携
リーバイ・ストラウス社とホーヘンシュタイン研究所が、リーバイ・ストラウスのサプライチェーンでエコテックス認証システムのエコ・パスポートを活用するための提携を発表した。この取り組みにより、リーバイ・ストラウスが開発した「スクリーンド・ケミストリー」プログラムの能力が拡大し、アパレル業界におけるさらに安全な化学物質の利用に向けた道筋がより明確に定まることが期待される。 Read more
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