ファブリックアーキテクチャが実現するアート的空間
ジェームズ・ワインズは、建物サイズのインスタレーションを手掛ける刺激的なアーティストとして知られており、彼の作品については、アートというよりも建築だという評価もある。実際にワインズには、建築とアートという2つの芸術表現をフュージョンした「脱建築」に関する著作もあり、「建築物が自らの存在を説明するのに、受け身の根拠は不要である」と主張している。一方で彼は、公共空間においてアートが注目を集めようとするのであれば、建物と同等のレベルまで存在感を高め、見る者を完全に引き込まなくてはならないと考える。 Read more
移動型展示に輝きを添えたサットラー社のメンブレンファブリック
「オーストリアの緑の心臓」とも呼ばれるシュタイヤマルク州は、豊かな森林から州旗に至るまで緑のイメージに満ちている。 そして現在、輝くグリーンに彩られたパビリオンが、この地域固有のストーリーを伝えるのに一役買っている。シュタイヤマルク州の過去と現在と未来に目を向ける展覧会「ショーイング・シュタイヤ」は、グラーツ市内のミュージアム3ヵ所そして移動型パビリオンで開催されており、パビリオンは、2021年中に同州の5ヵ所へと巡回する予定である。 Read more
シェードを活かしたカボチャ販売フェア
紹介するプロジェクトの敷地では、地元の人々が長年楽しんできた、そして毎年多くの人が再訪する行事が伝統となっている。それはハロウィン前のカボチャ販売会だ。この行事も含め、秋は、農作物の収穫に合わせて家族や大人数の集団向けの多くのイベントが開催される季節だ。 Read more
追悼:ヘルムート・ヤーン
5月8日に、世界的に著名な建築家ヘルムート・ヤーンが、シカゴの西の郊外カンプトン・ヒルズで自転車に乗っているときに車にひかれる事故に遭い、81年の生涯を終えた。彼の最も最近のプロジェクトの一つであるドイツのロットヴァイルのティッセンクルップ・テストタワーは、ファブリックで覆われた独自の構成で知られ、多くの賞に輝いている。 Read more
新たな可能性をもたらすポルチコでのシェード構造
シャフボック・デザイン・ワークショップ(インド、グジャラート州)のシェーザッド・イラニ氏によると、クライアントからワークショップ兼スタジオの入口用のカバー構造の依頼を受けたとき、克服すべきいくつかの問題があったという。まずは、コンセプト設計から設置までわずか45日というスケジュールの短さだ。これに加えて、現場が住宅地にあり、ハンドプリント衣服のデザインワークショップとしての通常通りの仕事が行われていたことも状況を難しくした。 Read more
空港インスタレーションが完成するまで
ソルトレークシティ国際空港の新ターミナル複合ビルでは、建築用ファブリックを取り入れた特注のパブリックアート・インスタレーションが設置された。パブリックアート作家のゴードン・ヒューザーが手掛けた、この見る者を驚かせるファブリック・スカルプチャーは、ファブリックエンジニアとファブリケーターによる専門チームが、アーティストのビジョンを解釈しながら完成させた。 Read more
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