拡大するファブリックの定義
新たな材料とプロセスの登場が業界に今後与える影響を考察する
by Debra Cobb
特定の材料がテキスタイルと呼べるのは、どのような場合だろうか? そしてテキスタイルがファブリックに該当するのは、どのような場合だろうか? 学術機関、政府資金による技術グループ、さらにはスタートアップ企業によって、前例のないほど多彩な新材料の開発が進められる現在、従来のファブリック形成の概念も揺らぎつつある。 Read more
マーク・フォーネスとニューヨーク市のTHEVERYMANYスタジオによるインスタレーションでは、ファブリックを模して有孔もしくは超薄型状にした粉体塗装アルミニウムの複合層が用いられている。 Photo: VERYMANYSTUDIO.
何をテキスタイルと呼ぶか?
by Janet Preus
筆者個人の体験としては、広義の産業用テキスタイルの概念を把握し、そのすべてを「テキスタイル」として納得するまでに、しばらく時間がかかった。 多くの人がテキスタイルと聞いて連想するものは、比較的軽量で柔軟であり、ロール状に丸めることができ、裁断や縫製や溶着が可能な材料だ。だが、この想定に関連して、いくつか面倒な質問を皆さんに投げかけてみたい。 Read more
コベーション・バイオマテリアルズ社が発足
フワフォン・グループ(華峰集団)によるデュポン・バイオマテリアルズの買収を経て、独立した新会社コベーション・バイオマテリアルズが新たに誕生した。同社は、イノベーティブで高性能なバイオベースの製品を世界中の顧客が利用できるようにするための、持続可能な基盤作りに力を入れる。 Read more
溶解型ペースメーカーがさらにスマートに進化
さかのぼること1年前、ノースウェスタン大学の研究者たちが世界初となる一時的ペースメーカーを開発した。ワイヤレス装置として機能し、不要になれば体内で分解するのがその特徴だ。このチームが最近発表したのが、ウェアラブルセンサーとコントロールユニットのワイヤレスなネットワークに統合可能な新たなスマートバージョンだ。 Read more
4つのアクチュエーターを備える、触覚フィードバックデバイスの裏側。 Photo: Northwestern University.
細胞培養レザーの試験生産プロジェクトが、資金獲得を発表
ビトロラブス社が、細胞培養レザーの世界初のパイロット生産のための設備・生産拡大用資金として、4,600万ドルの出資を受けた。同社は、カリフォルニア州ミルピタスを本拠地とするバイオテクノロジー企業であり、環境への影響の低減と動物福祉の推進を目指しながら高品質の材料を開発することを目標に掲げている。 Read more
ビトロラブスが開発した細胞培養法によるレザー。 Photo: Adam Dillon.
バイオ由来のタンパク質素材を用いたフーディ
マテリアルサイエンスブランドPANGAIAが、日本のSpiber社が開発するバイオテック繊維「ブリュード・プロテイン(TM)」とオーガニックコットンを材料とする限定版フーディを、PANGAIA Labの4つ目のカプセルコレクションとして発売した。両社は複数年の契約を締結しており、この製品がその第1弾となる。 Read more
バイオベースのタンパク質素材を採用したこの衣料は、PANGAIAとSpiberのパートナーシップから誕生した。 Photo: PANGAIA.
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