イノベーティブ繊維の商品化促進のために
目標達成の大きな助けとなるパートナーシップの意義を考える。
by Marie O'Mahony
本記事ではイノベーションの一側面として、革新的テキスタイルの商品化の過程に影響を及ぼしうる2つの要素に注目する。考察の対象は、バリューネットワークとサプライチェーンという重要な2領域だ。このいずれについても、変化の必要性を認識し変化に対応することは容易ではないが、不可欠なのは確かだ。 Read more
RWTHアーヘン工科大学は、産業界や研究機関のパートナーと共に、5月のテックスプロセス見本市でのスマートテキスタイルマイクロファクトリーで、スマートクッションの制作実演を行った。 Photo: Marie O'Mahony
チップ内蔵繊維と今後の展開
MITの研究チームが繊維への電子デバイスの埋め込みに成功してから1年に満たないが、すでに約25万の半導体デバイスが埋め込まれている。こうした繊維については、ファブリックや複合材でのエネルギーの貯蔵や変換、周囲環境の感知、あるいは通信を実現することが目標となっている。 Read more
カンディアーニ社のサステナブルなデニムが賞を獲得
イタリアのデニムメーカー、カンディアーニ社が、ITMAサステブルイノベーション賞を受賞した。対象となったのは、再生/再利用原料で作られたサーキュラーデニム生地、Re-Genだ。この生地は、同社の創業80年を記念する製品でもある。 Read more
イーストマン社がINACSA社の買収を発表
グローバルメーカーであるイーストマン・ケミカル社が、スペインのセルロース糸メーカー Industrias del Acetato de Celulosa S.A.(INACSA)社の買収で合意に達したことを明らかにした。INACSA社の事業や資産は、イーストマンのセルロース糸 Naia の継続的成長に寄与すると期待される。 Read more
甲殻類の殻を活用した持続可能なプラスチックの可能性
いま世界中で埋立地あるいは海や河川からプラスチックを排除する必要性が高まり、科学者たちの大きな課題となっている。解決策の一つとして期待されるのが、甲殻類の殻だ。そこに含まれる物質キチンは、プラスチックに望まれる多くの特性を有する一方で、数百年ではなく数週間から数ヵ月で生分解する。 Read more
エビのハサミには、キチンやキトサンが含まれる。いずれも生分解性物質であり、環境に優しい包装材やプラスチックや繊維作りに活用できる可能性がある。
織物材を用いた熱防護システム
バリー・リボン・ミルズ(BRM)社が、全米宇宙空間・ミサイル材料シンポジウムにおいて、宇宙空間やミサイル、極超音速システムでの断熱に適した織物による熱防護システム(TPS)を披露した。BRMのイノベーティブなTPSは、NASAプログラムの多様な用途で断熱や保護に使用される。 Read more
NASAのオリオン宇宙船には、NASAのHEEET(極限突入環境技術用ヒートシールド)プロジェクトの一環として開発されたバリー・リボン・ミルズの織物複合材を用いた圧縮パッドが採用されている。 Photo:Bally Ribbon Mills.
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